2000/06/20 (火) 03:18:12      [mirai]
その5


 目が覚めたのは、お昼近くになってのことだった
 「あら目が覚めたの、栞ちゃん?」
 「…秋子さんどうしてここに?」
 「裕一さんが倒れたって聞いたから、それでね。」
 「あっ、裕一さん!裕一さんはどうなったんですか?大丈夫なんですか?」
 「…そのことを話すために、わたしはここに残ったんです。
  名雪は疲れて、眠そうだったので帰しました。」
 秋子さんはとても悲しそうだったけど、私は裕一さんのことで頭がいっぱいだった
 「それで、裕一さんは?」
 「栞ちゃん、信じられないような話だと思うけど、聞いてちょうだい。」