専門学校をやめて、初めて迎えた夏。友人たちが車を購入して彼女といちゃいち ゃしている中、私は遺跡発掘のバイト(大学が出来るというので更地になった場 所を、ただひたすら掘りまくる仕事。このバイトをやって唯一の収穫は、神奈川 県の土地を掘っていくと、富士山の火山灰が出てくると知ったことである)をひ たすらやっていた。 夏の炎天下、ちょっとおかしくなってしまう人も多少いて、「うおおおおおお」 とか「バカヤロー!」とか、誰に向かって叫んでいるのかよくわからない罵声が 飛び交う、壮絶な職場であったことを記憶している。 日給7000円ほどのバイト代は、ほとんどライブのチケット代か音楽機材に化 けたが、なぜか一度だけ高尚なものに化けたことがある。 それは天体望遠鏡だ。 なぜ天体望遠鏡だったのか、今の私にはよくわからない。ただ、あまりにつらい バイトの日々を過ごしていく中で、星空にロマンを求めたとしてもそれは笑えな いだろう。 (;´Д`)!!!!!!!!!!!!!!!!!