2000/06/22 (木) 14:32:44      [mirai]
仏説阿弥陀経
姚秦の三蔵法師鳩摩羅什、詔を奉りて訳す

 かくのごとき、我聞きたまえき。一時、仏、舎衛国の祇樹給孤独園にましまし
て、大比丘衆千二百五十人と倶なりき。みなこれ大阿羅漢なり。衆に知識せられ
たり。長老舎利弗・摩訶目 連・摩訶迦葉・摩訶迦旃延・摩訶倶 羅・離婆多・
周利槃陀伽・難陀・阿難陀・羅 羅・ 梵波提・賓頭盧頗羅堕・迦留陀夷・摩訶
劫賓那・薄拘羅・阿 楼駄、かくのごときらのもろもろの大弟子、ならびにもろ
もろの菩薩摩訶薩、文珠師利法王子・阿逸多菩薩・乾陀訶提菩薩・常精進菩薩、
かくのごときらのもろもろの大菩薩、および釈提桓因等の無量の諸天・大衆と倶
なりき。
 その時に、仏、長老舎利弗に告げたまわく、「これより西方に、十万億の仏土
を過ぎて、世界あり、名づけて極楽と曰う。その土に仏まします、阿弥陀と号す。
いま現にましまして法を説きたまう。舎利弗、かの土を何のゆえぞ名づけて極楽
とする。その国の衆生、もろもろの苦あることなし、但もろもろの楽を受く、か
るがゆえに極楽と名づく。
 また舎利弗、極楽国土には七重の欄楯・七重の羅網・七重の行樹あり。みなこ
れ四宝をもって、周 し囲繞せり。このゆえにかの国を、名づけて極楽と曰う。
 また舎利弗、極楽国土には、七宝の池あり。八功徳水その中に充満せり。池の
底にもっぱら金沙をもって地に布けり。四辺に階道あり、金・銀・瑠璃・玻 、
合成せり。上に楼閣あり、また金・銀・瑠璃・玻 ・  ・赤珠・碼碯をもって
して、これを厳飾せり。池の中の蓮華、大きさ車輪のごとし。青き色には青き光、
黄なる色には黄なる光、赤き色には赤き光、白き色には白き光あり。微妙香潔な
り。舎利弗、極楽国土には、かくのごときの功徳荘厳を成就せり。
 また舎利弗、かの仏国土には、常に天の楽を作す。黄金を地とす。昼夜六時に、
天の曼陀羅華を雨る。その国の衆生、常に清旦をもって、おのおの衣 をもって、
もろもろの妙華を盛れて、他方の十万億の仏を供養したてまつる。すなわち食時
をもって、本国に還り到りて、飯食し経行す。舎利弗、極楽国土には、かくのご
ときの功徳荘厳を成就せり。