「ほら、こい。頭、撫でてやるから」「あぅーっ・・・」 「おい、真琴。起きてるか?」「あぅーっ・・・」 「『そのときはふたりで一緒になろう。結婚しよう』」「あぅーっ・・・」 「真琴?」「あぅーっ・・・」 「ベールなんて、どうでもいいから…」「あぅーっ・・・」 「真琴ぉ…」 とすっ、とその腕が俺の手から地面に落ちて… ちりん… 最後の音をたてた。