2000/06/27 (火) 23:41:06 ▼ ◇ [mirai] 申し込むのが遅かったんでとっくに終わっていた「星雲賞」の投票。仕方がないんでノミネート作品から勝手に選んでみるとして、日本長編部門はう
ーんやっぱ「やみなべの陰謀」(田中哲弥、メディアワークス、510円)か。「グッドラック 戦闘妖精・雪風」(神林長平、早川書房、1800円)も捨てが
たいんだけど衝撃度合では前作に軍配を上げたいし、続編であっても面白さでは最高だった「私と月につきあって」(富士見書房、580円)の野尻抱
介さんは短編部門の「太陽の簒奪者」での獲得が内的に確実(実際は知らない)んで申し訳ないけれどご遠慮願う。すでに幻となった久美沙織さんの
「ドラゴンファーム3部作」に受賞してもらって再刊を目指すってのも運動としてはありだけど、世の中そんなに出版に甘くはなさそうだし、やっぱりここ
は田中さんに受賞して頂いて、電撃的に大フィーチャーして「猿はあけぼの」の刊行へと持って行きたいものです。問題は原稿が出来ているかどうか
だけど。
日本の短編に「異形コレクション」も「SFバカ本」も入ってないのは何だろう、まだ出てなかったっけ、うーむ。海外長編は「キリンヤガ」(マイク・レズ
ニック、内田昌之訳、早川書房、820円)。海外短編はほとんど読んでないからパスしたいところだけど、しかし「SFマガジン」に掲載された短編から
しかノミネートされないって状況は、何とかなって欲しいものです、それしか短編が掲載される場がないって事情もあるし、ノミネート作品で過不足は別
にないけれど、1つの雑誌のしかるべき編集方針なりによってセレクトされた短編群にはやっぱり何らかの傾向がある訳で、異端でも異分子でもかま
わないから、別の違った角度からセレクトされた作品があった方が楽しめそうな気がする、刺激になるって意味で。アンソロジーとか短編集とか、なか
ったっけ。