2000/07/02 (日) 00:47:22      [mirai]
 人並み以上に働いて、経済的に豊かな生活を送りたい
                ――。働く意欲はおう盛で、会社に対して「休み」より「お
                金」を期待するという今年4月に入社した新入社員のモ
                ーレツぶりが、社会経済生産性本部と日本経済青年協
                議会が実施した調査結果で浮き彫りになった。企業の
                淘汰(とうた)やリストラが進む厳しい時代となり、人並み
                に働けば、そこそこの生活ができる、という甘いサラリー
                マン像は崩れつつある。

                 今年の新入社員3243人に働くことの意識を聞いた。
                今回は「人並み以上に働きたい」が43.5%となり、19
                86年以降で初めて「人並みで十分」(43.1%)を上回
                った。バブル景気だった90年前後は「人並みで十分」が
                5割を超えていたが、バブルが崩壊して景気の低迷が続
                くにつれ「人並み以上に働きたい」が次第に増えてい
                た。新入社員も企業社会での競争激化を予想し、のんび
                りしてられないという意識が強まった。

                 働く目的も「経済的に豊かな生活を送りたい」(29.
                6%)が69年の調査開始以来初めてトップとなり、「能力
                を試す生き方をしたい」(26.6%)、「楽しい生き方をし
                たい」(26.1%)などこれまでトップを争っていた目的を
                抑えた。会社への期待も昨年から「賃金やボーナスが増
                えること」が「労働時間短縮、休日・休暇の増加」を上回
                ったが、今年はその差がさらに拡大、47.6%が「お金」
                を期待している。