> 中山からすこしはなれた山の中に、「ごん狐」と言う狐がいました。 > ごんは一人ぼっちの子ぎつねで、しだのいっぱいしげった森の中に住んでいました。 > そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出て来ていたずらばかりしていました。 > ごんは、兵十がいなくなると、びくの中の魚を川にぽんぽん投げこみました。 > 最後に頭をびくの中につっこんで、うなぎを口にくわえました。 > そのとき向こうから、兵十が「うわぁ、ぬすっと狐め。」とどなりたてました。 > 「あぁ、葬式だ。」ごんは、六地蔵さんのかげにかくれていました。 > 墓地には、彼岸花が赤い布のように咲きつづいていました。 > 「死んだのは兵十のおっかあだ。」「兵十のおっかあは、うなぎが食べたいと言ったに違いない。」 くらむぼんは氏んだよ 参考:2000/07/14(金)04時50分30秒