不意に 相手の男が口を開く 「どうしたんだい? いつもの調子は、暴れん坊しばの名前が泣くぜ。」 しばは黙って聞き入る 「今朝の朝飯が、あんたの運命の分かれ道になったのさ!!」 男はしばの不運な状況を全てを見通していたのだ それどころか謀略を仕組んで まんまとしばを罠にはめていたのだ しばの頭には今朝食べたチキンサンドの映像が陽炎のようにゆらめいて浮かび それさえもが しばの愚かさを嘲笑っているかのようだった