2000/07/28 (金) 00:45:00      [mirai]
一度 FTAM はコムネットの世界から戻ってきた。
手に持っているのは・・・盗聴器。
限りなく小さな音をイヤホンでキャッチするFTAM。
「・・・さて、レスキューでも犯しにいくか・・・」
不気味な台詞を残して、彼は再びコムネットへ侵入していった。

よく晴れた都市。これも架空の世界。
しかし、架空に生きる"人たち"にとってここは現実の世界なのであろう。
そんな明るい都市の中に、一人の女性が歩いていた。
セミロングの金髪にピンクのカチューシャ。
まだどこかに幼げな雰囲気を残している風にも見える。
・・・と、彼女の目の前に突然、男が立ちはだかった。
少しの沈黙。
彼女から口を開いた。
「あ、あのぉ・・・何か御用ですか?」
その言葉を聞いて初めて、男の口が動いた。
「君がレスキューだね」
一瞬彼女は驚いた表情を見せた。どうやら図星の様だ。
「ちょっとこの人の事で話があるんだが・・・」
彼女の目の前に、一枚の写真を出した。
それには、彼女の知っている人物が撮られていた。・・・恥部をさらけ出した状態
。
「ア・・・アンティさん・・・」
写真を見るなり彼女は呆然と立ち尽くしてしまった。
「とりあえずここじゃ何だからあっちの方へ行こうか・・・」
そう言って、FTAMはレスキューを公園の陰の方へと連れ込んだ。