「『恋はいつだって唐突だ』」「あぅーっ･･･」

「今日は記念の日なんだからな。めでたい日なんだぞ」「あぅーっ･･･」

「ご本は？」「あぅーっ･･･」

「好きなだけ食え」「あぅーっ･･･」

「ずっと、いっしょにいられるようにな」「あぅーっ･･･」

「今日は記念の日なんだからな。めでたい日なんだぞ」「あぅーっ･･･」

「ずっとこうして遊んでような」「あぅーっ･･･」

「ほら、おまえの番だって。聞いてるのか？」「あぅーっ･･･」

「ずっと、いっしょにいられるようにな」「あぅーっ･･･」

「おまえは、よくここから落ちたからなぁ」「あぅーっ･･･」

「ずっと、いっしょにいられるようにな」「あぅーっ･･･」

「好きなだけ食え」「あぅーっ･･･」

「ほら、真琴も、ちりんちりんしてみな」「あぅーっ･･･」

「な、真琴」「あぅーっ･･･」

「今日から俺たちは、本当の家族なんだからな」「あぅーっ･･･」

「おーい、真琴ぉ…」「あぅーっ･･･」

「仕方のない奴だな、おまえは…」「あぅーっ･･･」

「そうそう。今度は俺の番だな」「あぅーっ･･･」

「『恋はいつだって唐突だ』」「あぅーっ･･･」

「真琴……」「あぅーっ･･･」

「真琴ぉ…」
とすっ、とその腕が俺の手から地面に落ちて…
ちりん…
最後の音をたてた。