2000/08/14 (月) 03:31:11      [mirai]
気がつくと真っ暗で油臭いにおいがした。子供の泣き声などがザワザワ聞こえていた。
手や足を動かしてみると足の下には空間があってブラブラ動かせた。
自分の体中を触ってみても、みんな付いており、「生きている」と思った。
みんなはどうなったのかと思い、叫ぶと父と咲子が返事した。母は答えなかっ
 た。
「手や足を動かしてみ」と言われて足をバタバタさせると、靴が脱げそうになり左手を左足の方に伸ばした。
足首がヌルヌルしていて「血だな」と思った。父は私の右わきから下半身に乗っていた。
手足は動いても体は動かない。
「助けて」と父に言うと、「お父ちゃんも挟まれて身動きできない。助けてや
 りたいけど、どうしようもないわなあ」と言われた。
父が動くと、おなかが死ぬほど苦しかった。
「お父ちゃん、お父ちゃん、苦しい、苦しい。すごく痛い」と言っているうち、父はそのまま動かなくなった。
咲子に聞くと「お母ちゃんは冷たい。死んでるわ。お父ちゃんも死んでいる。」と答えた。
左手をのばして触ってみるとやはり冷たかった。その後、咲子と二人でしゃべった。
咲子は「苦しい、苦しい」と言った。
「足で踏んでみたら楽になるかもしらんからやってみ」と言うと妹の足の音がした。
妹はそれでも「苦しい、苦しい。みんな助けに来てくれるのかなあ」と言うので
「大丈夫、大丈夫。お父ちゃんもお母ちゃんも死んでしまったみたいだけど、
島根に帰ったら、おばあちゃんとお兄ちゃんと四人で頑張って暮らそう」と答えた。