ただひとり、部屋の空間にいた 腐った街のノイズを背中で聞いていた 逃げ出したくて心を掻きむしっても ただ焦り、追い詰められるだけだった 自分の弱さをさらけ出す訳にはいかず ただ強く生きたいと願った 人を傷つける度に生きる怖さを知った 縋り付きたくてお前の言葉に耳を傾けた わかってもらいたくて自分を主張した すれ違いの中で泣くのはたやすい事 憤りの中で今夜も酒にかじりつく 指先からゆっくりグラスが落ちる 砕けた破片をいつまでも見つめていた 立ち込める匂いに身をゆだねた なおさら辛くて俺は目を閉じた 堕ちていく意識の中で 目に浮かぶ光景は何なのだろう どん底に辿りついた時 魂は何を欲しがるのだろう 空が割れ、風が捻れる 叫び声がこだまし、女が歌う 人々は鏡の中に逃げこみ 夜を待つ……そんな夢を見た……