【ロンドン24日時事】ロシア原子力潜水艦「クルスク」の沈没事故で、ロシア側 が英、ノルウェーの救助作業を妨害していた可能性の強いことが24日明らかに なった。 英特殊潜航艇「LR5」の乗組員パディ・ヘロン氏は英BBC放送に対し、 「あらゆる局面でロシア側に邪魔をされた。ロシアが言ってくる作戦 は、すぐに取りやめになり、差し戻されては変更され、また撤回された」と述べ、 強い不満を表明した。一方、オスロからの報道によると、ノルウェー海軍のエイナル ・スコルゲン少将は、同日付の同国紙ノルドランポストンに対し「ロシアは間違った データや故意の誤報をわれわれに与え、何度かダイバーたちの命を危険にさらした」 と非難した。ノルウェー側は救助作業の中止を真剣に検討したという。 [時事通信社 2000年 8月25日 00:29 ]