【栞】「昼休み、終わってしまいましたね」 名残惜しそうに微笑む。 【祐一】「…栞」 【栞】「はい?」 【祐一】「今日、もう一度会えないか?」 【栞】「わ。祐一さんが誘ってくれるなんて珍しいですね」 それは、自分でも思う。 【祐一】「それで、どうだ?」 【栞】「そうですね…」 口元に指を当てる仕草で、うーん…と思案する。 【栞】「えっと、大丈夫だと思います」 【祐一】「だったら、放課後に……場所はどうする?」 【栞】「駅前でどうですか?」 【祐一】「…うーん」 【祐一】「…やっぱり、この前の公園でどうだ?」 目的を考えると、あの公園が一番いいような気がした。 【栞】「分かりました。それでは、4時に噴水の前で待ってます」 【祐一】「ああ」 【栞】「楽しみです」 【祐一】「じゃあ、またな栞」 【栞】「はい。またです」 栞と別れて、駆け足で教室に戻る。