2000/09/01 (金) 07:12:09      [mirai]
大正十二(一九二三)年九月一日の関東大震災が発生した直後、神奈
川県横須賀市で、旧日本軍がデマによる朝鮮人殺害を懸念し、二百人
以上の朝鮮人を保護するとともに、延べ千百余人の被災朝鮮人の治療
を行い、希望者を朝鮮半島に送っていたことが、十二日までに中村
粲・獨協大教授の研究で明らかになった。教科書では、関東大震災が
発生した際、東京都内や横浜で朝鮮人が多数虐殺された事件に関連
し、「旧日本軍も関与した」とする説明が記されているが、資料で
は、保護された朝鮮人側が謝意を表し、震災復興費用を寄付したケー
スもあるとしている。(金子聡)