私はあえて言います。 男の子に"魔法"をかけるのは、女の子にとっての義務なのです。 女の子に"魔法"をかけるのは、男の子にとっての義務なのです。 私たちは皆、互いに"魔法"をかけあっているから、このどうしようもない世界の中で もたまたま生きていけるのであって、"魔法"の力を失ってしまったら、人間はあっけな く自殺してしまう程度のものなのです。そしてこの"魔法"とは、純粋な技術であり、 「好き」とか「愛してる」などの感情とは全く独立したものなのです(例えばTVタレン トは視聴者に魔法をかけています。これは感情ではなく技術です)。 極言すれば、私たちは"魔法"をかけることを目的として生きているのであり、また他 人から"魔法"をかけられることでかろうじて生きていられる。そしてマスメディアが人 々から奪ってしまったのは、この、互いに"魔法"を掛け合う能力なのです。