投稿者: 2000/09/11 (月) 23:53:23 ▼ ◇ [mirai]南京事件について 投稿者:管理者 投稿日: 9月11日(月)21時28分24秒
一晩でこんなにも書き込みをしてくださって多謝、多謝!
先ずはFOXさんに「会員である」と断定したことにお怒りを被り、お詫び申し上げます。
そしてdinさんが書かれていた、
>どのような有名な人でも学者や研究家等が言ったり書いたりしていることをそのまま受け入
>れるということはしたくありません。何せその研究家や学者自身が見たわけではないし、人
>から聞いたとしてもその人の言ったことが真実である保証はありません。
ですが、これだけは納得しません。この論理ですと、歴史というのは自分の見たことしか信じら
れないことになってしまいます。複数の資料を客観的に分析する中で歴史の事実というものがわ
かってくるのですから、このように断言してしまえば身も蓋もないと思います。
今日は「南京事件」に限って書きます。しかし私は南京事件の研究家でも何でもないので、自分
の知り得た知識と歴史認識に基づいて書くしかありません(それは誰でも同じでしょうが・・)。
南京事件が世間に明らかにされたのは東京裁判ですよね。それがクローズアップされたのが本多
勝一の「中国の旅」が出版されてからです。それを文芸春秋などが攻撃し、それに対して反論が
でるという図式で議論されてきた。主張には3つある。1つは「大虐殺派」で虐殺数20万~30
万を想定している。2つめが「中間派」で虐殺の事実は認めているもののその数を1万~数万
人としている。3つめが「まぼろし派」で、虐殺そのものが中国や「サヨク」がでっちあげた
ものだとする説です。渡部昇一や石原慎太郎などが主張する「まぼろし派」には全く興味があ
りません。要は「いったい何人の中国人が虐殺されたのか」という議論です。FOXさんが
「個人賠償が要求されているなかで数は重要」と述べている点は理解できます。しかし結論か
ら云うと、「正確な虐殺数はわからない」というのが多くの学者の一致する意見です。従って
諸資料から数を推定しかありません。ここでいう「虐殺」とはもちろん戦闘員どうしの死者は
含めません。捕虜に対する集団虐殺と一般住民に対する無差別虐殺を指します。その推定する
資料としては、①中国側の資料、②日本側の資料、③海外の資料に大別できます。
①中国側の資料・・・・東京裁判関係資料、中国国務院侵華研究所資料、南京での埋葬数(約10
万体)と戦後の遺骨収集数(約7万柱)、生き残り住民の証言、南京市文史資料研究所資料、
②日本側の資料・・・陣中日誌(京都師団、両角隊など)と参加日本兵の個人日記、戦闘詳報、防
衛庁所蔵戦争叢書、
③海外の資料・・・アメリカやイギリスなど南京特派員記事、アメリカホロコースト研究所資料
などです。(筆者の知見ですので、これ以外にももっとあるはず)
私も訪れた南京の「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館」には「30万人」と説明してあります。
前述したように「30万人」が適当かどうかはわかりません。しかし私が読んだ
洞富雄「南京大虐殺の証明」、藤原彰「南京の日本軍」、笠原十九司「南京難民区の百日」、
秦郁彦「南京事件ー虐殺の構造」、日教組「南京大虐殺」、吉田裕「天皇の軍隊と南京事件」
から読みとれたのは、客観的に見て少なくとも20万人は降らないという結論です。この20万
人という数字はアメリカやヨーロッパの戦史研究所でも認められた国際的に定着している数字
だと思います。
最後に一言いいたいのは、前にも書きましたが、こういった数の問題を大袈裟に取りあげて、
歴史の真実を改竄しようとする勢力がいるという事実であり、先の侵略戦争を自衛戦争などと
到底国際社会からは受け入れられない世論を作り上げようとしていることです。ドイツのR.ジ
ョルダーは「戦時下での罪を第一の罪とするならば、戦後の第一の罪をおきざりにしてきた罪
は第二の罪だ」と述べていますが、まさに自由主義史観の連中は「第二の罪」をないがしろにしようとしているのです。