> 投稿者: 2000/09/20 (水) 07:43:56 ▼ ◇ [mirai]> 愛してるよ
「愛してるよ」、、、この言葉は一体何を意味しているのだろうか?
朝方によくある空白無能的一行書き込み?又は単なる主観的恣意を書き綴っただけの
妄言?それとも書き込みの裏に常人には読み解けない神託的宣告を含めた警句の類?
このように可能性としては無限数に列挙されうる事例の中から、我々が為し得ることは
それをいささか図式性の中で捉えようとする方途のみであり、そこから一つの企図内容を
汲み上げるという行為しか残されていない。ここで我々が真に必要とされるのは、ただ一つ、
この「愛してるよ」という単語配列をキ-ボ-ド言語で数式化するというメディア的機械言語の
ディスク-ル分析を施すことである。何故なら我々に共通するのはネット環境の最小公倍数のみ
だからだ。
さて、「あいしてるよ」をロ-マ字に改訂すると、「AISITERUYO」であり、これはそれぞれ
「詞」、つまり体言用言の節である辞と、助詞-助動詞の節である「詞」へと時枝理論を
援用しながら分化させる必要があるだろう。「あい」をその後に位置される活用形の一区である
「し」と分離させ、これらを文字数列へと還元してみよう。つまり「あい」という辞の節は「1」「9」であり、
残りの「詞」に相応する節句の「し」「て」「る」「よ」はそれぞれ「19」「9」、「20」「9」、「18」「21」、
「25」「15」、辞の総数が「10」、詞の総数が「136」、一文の総数は「146」となる。
この分子的に列挙された数列はなんなのだろうか?これらのコンピュ-タ-言語が準拠対象とするのは
ロ-マ字、つまり、その言語起源として想定されるロ-マの歴史的変遷にそれらを照応させるのが
正当な方法論であることは言うまでもない。
紀元後「10」年、これはロ-マ史の歴史を包括的に叙述した「年代記」の最終編纂年数に相応する。
「136」年、これはロ-マ五賢帝時代の第三代目であり、辺境防衛と国内整備に尽力した
ハドリアヌス帝が占星術に傾倒し、国の政治を疎かにしはじめたとされる年代に一致する。
そして「146年」、ハドリアヌス帝の後継であり、器質性の脳疾患を患っていたアントニウス=ピウス帝が
最初の発作を起こし、病臥する時期に一致する。
紀元前に当てはめてみよう。
紀元前10年は、カエサル、クラッスス・ポンペイトゥスによる第一回三頭政治が50年ぶりに
開催されるための下準備を整えたレピドゥスが逝去した3年後であり、この時期にオクタビアヌスによる
レピドゥス暗殺計画の風聞が流れ出した時期に一致する。
紀元前136年は、シチリアの奴隷反乱やアリストニコスの蜂起などが併発し、ロ-マ王国の
内的秩序が攪乱され始めた時期に相応する。
そして紀元前146年は閥族派の重鎮であり、ユグルダ戦争を機に頭角を顕わしだしたマリウスとの
政治的確執の中で、元老院と共謀し、ディクタトルとなったスラが当時心酔していたミトラ教の魔術で
政治権力を握り出す時期に当たる。
「10」という辞における総数に込められた意味とはここでは、ロ-マ共同政治に共感を示していた
「年代記」の最終編纂とその後のレピドゥスという政治闘争の渦中の人物への誹謗中傷が
ささやかれたこと、つまり、繁栄の後の衰退という二極構造を物語る。
これを中軸とした後に、詞の総数全般に顕著に窺える密教の神秘主義への傾向及びそれによる
共同体的統一性の崩壊が続く。ここから導かれる結論は、他でもない、国家的次元の盛衰問題は
その裏側に神秘主義を標榜する宗教的密事が潜行しているという普遍事実をささやかな謙虚さで
仄めかす象徴言語なのである!!!!!!1
参考:2000/09/20(水)06時49分44秒