「その子は、いつも悲しい夢をみるだけで、ほかにはなにもない」 「しあわせになれないから、悲しい夢をみるしかない」 「みちるはね…その子の悲しい夢のかけらなんだよ」 「みちるは、その子の夢を少しだけわけてもらったの」 「その子の背中には、とても傷ついた羽があって…」 「その羽には、すごくふしぎな力があるの」 「いっぱいの人たちが見た、いっぱいの思い出が、その羽にはつまってるんだよ」