中学生の時、親友と好きな子を告白しあってた時のこと。 そいつが先にいったんだけどおれとかぶってたんだよね。そいつがあんまり 熱心に告白するもんだから気後れしたおれはその女の子とつるんでる別な子が 好きだということにしておいた。しばらく後、なぜかおれはその子から告白されてしまい あまり好きでもないのにしばらくつきあった。…そうして学期が変わり席替えがあった。 おれは本当に好きだった方の子と前後に並ぶことになりうれしかった。その子も基本的に 仲はよかったのでよく振り向いてしゃべったりしてくれた。おれは、なんであのときあんな こといってしまったのかと思いながらその時を楽しく過ごしていた。つきあっている子の方は どうでもよくなっていった。そしてある日、その本当に好きな子に対し授業中小さな手紙を 渡した。 「今度のお休みにどこか遊びに行かないか?」 その子はしばらくして振り返るとうれしそうな顔をして紙を渡してくれて、またすぐに振り返った。 「いいよ」 おれの渡した紙のうらにそうひとことだけ書いてあった。