投稿者:   2000/09/26 (火) 03:19:33      [mirai]
大相撲の決まり手、45年ぶり見直し 新手の登場で  

 大相撲の決まり手と言えば「四十八手」が思い浮かぶが、現在、日本相撲協会では「七
十手」に分類している。だが、力士の大型化とモンゴル出身力士の台頭など国際化の影響
を受けて、従来の決まり手では分類し切れない「新手」が散見されるようになってきた。
そこで協会では45年ぶりに「決まり手」の見直しに着手した。
 今回の見直しは、相撲教習所の教官を務めるかたわら、場所中は決まり手を決める係の
大山親方(元幕内大飛)が発案した。親方が判断に戸惑う決まり手が目に付きだしたとい
うのは、モンゴル出身力士の活躍以降だ。「特に朝青龍(十両、若松部屋)、朝赤龍(三
段目、同)が角界に入門したここ2年、教習所でのけいこぶりを見ていて、今までの決ま
り手では当てはめきれないと思った」という。

 懸念が現実のものとなった一例が秋場所2日目の朝青龍と玉力道の一番。攻め込まれた
朝青龍が網打ちのような形で玉力道を背中に回し、しりで押し出すようにもたれ倒した。
「決まり手は、決着が付く前段階の形で『網打ち』としたが、厳密に言えば『後ろ寄り倒
し』とでもしないと正確ではない」と親方。

 親方は現在、相撲博物館所蔵の江戸時代からの資料を基に決まり手の再整理に取り組ん
でいる。「約五十手くらいは増えることもあり得る」と見る。

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