投稿者:   2000/09/27 (水) 21:36:17      [mirai]
夢。


夢を見ている。


毎日見る夢。


終わりのない夢。


赤い雪。


流れる夕焼け。


赤く染まった世界。


誰かの泣き声。


子供の泣き声。


夕焼け空を覆うように、小さな子供が泣いていた。


どうすることもできずに、


ただ夕焼けに染まるその子の顔をみていることしかできなかった。


だから、せめて…。


流れる涙を拭いたかった。


だけど、手は動かなくて…。


頬を伝う涙は雪に吸い込まれて…。


見ていることしかできなくて…。


悔しくて…。


悲しくて…。


大丈夫だから…。


だから、泣かないで…。


言葉にならない声。


届かない声。


「約束だから…」


それは、誰の言葉だっただろう…。


夢が、別の色にそまっていく…。


「うん…約束、だよ」