投稿者:   2000/09/29 (金) 16:17:31      [mirai]
[ 大学生向け教訓話 ]



気持ちよく晴れた日、ウサギがぴょんぴょんして遊んでいると、こわいキツネが

現れました。

「へっへっへ。お前を食ってやるぜ」

「きゃー、キツネさん。私いま卒論書いてるの。せめてそれが終わるまで待って」

「どんな卒論だ?」

「タイトルは『動物界におけるキツネとオオカミに対するウサギの勝利』」

「バカかお前!キツネの方が強いに決まってる。今すぐ食うぞ!!」

「きゃー、待って。じゃあキツネさん、うちに来てください。私を食べる前に卒論

を読んでみて」

「読んだらすぐ食ってやるからな!」

こうしてキツネはウサギの家に行きました。が、二度と外に出てくることはありま

せんでした。


数日後、またウサギがぴょんぴょんしていると、オオカミが現れました。

「ひっひっひ。うまそうなウサギだ。食ってやる」

「きゃー、オオカミさん待って。私いま卒論書いてるの。タイトルは『動物界にお

けるキツネとオオカミに対するウサギの勝利』。私を食べる前にうちで卒論を読ん

でみて」

こうしてオオカミもウサギの家に行きました。が、二度と外に出てくることはあり

ませんでした。


数日後、またウサギがぴょんぴょんしていると、仲間のウサギが現れました。

「楽しそうだね」

「うふふ。やっと卒論が終わったの。うちに来て読んでみてくれる?」

「うん」

こうして2人でウサギの家に行くと、部屋の右側にはキツネの骨の山、左側にはオ

オカミの骨の山。



そして中央には、お腹いっぱいになったライオンが座っていました。



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この話の教訓:


卒論のタイトルは重要ではない

卒論のテーマも重要ではない

卒論の研究内容も全然重要ではない



重要なのは指導教官が誰かということ