> 投稿者:_ 2000/10/02 (月) 23:43:47 ▼ ◇ [mirai]> _あたりに聞くが
> 任天堂の次なる戦略何よ?
> ていうか今の任天堂の立場ってどんな感じよ
任天堂はNINTENDO64でゲーム業界の構図を一変させようと企んだ。
もはや国内では飽和状態にあり、これ以上ソフトを乱発させると
逆にゲーム業界が退行してしまうと考える。それはすなわち、
ゲーム業界を牛耳っていた任天堂の終焉を意味する。
96年に任天堂が選んだのは少数精鋭を掲げ、良質なソフトのみを
供給するという手段である。極端な言い方をすれば、任天堂の
自社開発ソフト、それとセカンドパーティーと呼ばれる開発会社が
作り任天堂が発売するソフトのみが売れればいいと考えた。
一方、任天堂のやり方を研究したSCEは大量の駄作を認めるかわりに
その中で今までにない良質なソフトが出ればいいと考えた。
そして、ソフトメーカーに広く門戸を開き、スクウェアをはじめとした
大量のメーカーを獲得、結果は現在のシェアを考えれば明らかだ。
しかし、任天堂はただ失敗したのではない。海外ではよく売れており、
携帯ゲーム機市場では敵が居ないほどだ。だがやはり国内の
家庭用ゲーム機市場を見捨てるわけには行かない。そこで2001年に
新型ゲーム機"ゲームキューブ"を発売する。PS2がゲーム機と称して
家庭内ネットワークサーバーと呼べるまでに多機能化したのに対し、
ゲームキューブは完全にゲームに特化している。
DVDドライブも8cmでDVD-VIDEOの閲覧は不可能だ。
また、NINTENDO64のときには最先端を追求する事に
こだわりすぎたため、開発が非常に困難なマシンになってしまった。
また、プログラムによってゲーム機の特性をフレキシブルに
変化させるようになっていたのだが、たとえばサウンドに
特化するようなプログラムにした際にはグラフィックが
犠牲になるなど、常にボトルネックとなる要素がつきまとった。
その事を反省し、ボトルネックを生じない設計に、そして開発者に優しい
開発環境をゲームキューブでは作り出している。任天堂のソフト開発責任者
である宮本氏によると開発の難易度はNINTENDO64の1/10になっているという。
任天堂はあくまで玩具メーカーである。ゲーム機からそれを足がかりに
新たなビジネス市場を獲得するつもりはない。たとえば年度末に
発売されることになるゲームボーイの新機種、ゲームボーイアドバンスは
別売りのケーブルを使うことによりネットに接続できる。(ゲームボーイカラーも
接続可能)しかし、同梱されるブラウザでは任天堂が提供するサイト
しか閲覧できない。あくまで子供のおもちゃであるため、余計な事を
出来なくしているのである。もし、どんなサイトでも閲覧できるブラウザを
搭載すればビジネスマンにも売り込むことが出来るだろう。
あくまで任天堂は子供が使うことを前提としてハードを提供している。
任天堂の次なる戦略。それは今までと変わらない。任天堂は子供のおもちゃを
作り続けるだけだ。
こんな感じで良いか?
参考:2000/10/02(月)23時27分23秒