[ 老人たちの秘密の楽しみ ] 「じゅーさん、じゅーさん、じゅーさん、じゅーさん、じゅーさん」 その声に若者は立ち止まった。がっしりした作りの塀の向こうから、合唱するような 声がしている。何をしているのか気になるが、高さが相当あって中をのぞくことは できない。若者は塀を1周してみた。するとちょうどいい高さにちょうどいい穴が 開いている。 こっそりのぞくと…。 老人たちが何人も集まっている。だがそれを見たのは一瞬で、穴の向こうから突然 誰かが指を目の中に突っ込んだ!! 「じゅーし、じゅーし、じゅーし、じゅーし、じゅーし」