政治に命を懸ける奴もいれば、饅頭作りに一生を捧げる人間もいる。俺一人が世界に事を考えている、 苦しみを一人で背負っていると考えている人間や、それを露骨に表すものを、わたしは、あまり信用 しない。政治や人生観を考えている人間がえらいのではなく、一生懸命生きている人間が偉いのであ り、それは至極当然のことなのである。