投稿者: 2000/10/11 (水) 17:12:03 ▼ ◇ [mirai]--------------------------------------------------------------------------------
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家に帰ってきても、父はまだ伯父夫婦とむずかしい話を続けていた。
下の妹ふたりは、梓が耕一を独り占めしてたことを知ってふくれていた。
いつのまにやらこっちの空気になじんでいた耕一は、気持ちにも余裕が出て来たのか、明日みんなで海に行くことを約束した。
女の子ふたりはうれしそうにはしゃいでいた。
しばらくして、一番上の姉が帰ってきた。
耕一より三つ年上の中学生で、きれいで優しそうな女の人だった。
頭をなでられ、優しく微笑まれたとき、耕一はドキドキし、息苦しくなり、思わずその手を払いのけてしまった。
そして、逃げるように奥へ引っ込んだ。
生意気ざかりの耕一は、子供扱いされるのがたまらなく嫌だった。
そして、高鳴る鼓動を気付かれたくもなかった。