投稿者:   2000/10/11 (水) 17:12:41      [mirai]
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 食事の前に汗を流そうと、耕一は梓と一緒に風呂に入った。
 耕一たちが住んでいるマンションと比べると、ずいぶん広くて立派な浴室だった。
「お前の姉ちゃん、美人だなあ」
 湯船につかりながら、耕一が言った。
「千鶴姉ちゃん? そうか?」
 梓は洗い場で体を洗っている。
「うん、美人だ」
 梓の前だからか、お湯で気持ちがゆるんだからか、耕一は自然と本心を口にしていた。
「それに優しそうだしさ」
「うそだ、全然優しくねーよ。オニだぜ、オニ」
「うそつけ」
「本当だって、すげー怖ぇーぞ」
 耕一は湯煙のなか、ぼんやりと梓を見つめていた。
 日焼けした肌に、石鹸の泡の白さが浮かんで見えた。
「それにしても、お前、よく焼けてるなあ」
「しょっちゅうプール行ってるからな」
「プール、あんの?」
「学校のな。生徒しか入れないから、お前は駄目だぜ」
「なーんだ。ふん、いいよ、海行くからさ」
 そのとき、ふと気がついた。
 梓の日焼けのあとが……変だ。
 パンツの形ではなく、女の子の水着の形に色が残っている。
「あ、梓、お前──」
「なんだよ?」
 体を洗い終わった梓が耕一の前に立った。
 耕一は、じーっと見た。
 あそこを確認する。
「なんだよ、スケベ」
 隠そうともせず梓は言った。
「お、お前、女……?」
「はあん? なんだよ、男だと思ってたのか、バーカ」
 にんまり笑って梓は湯船に飛び込んだ。
 滝のようにお湯が流れた。
「お、女……!?」
「見てんじゃねーよ、スケベー」