>  投稿者:   2000/10/13 (金) 04:26:21      [mirai]
> > 自殺なんかは快不快というよりも知性に基づいた「死への不安」に依拠する所が多
> > いよ。
> > はっきり言えば死への認識の違いであって、人間は本能を半ば脱衣し、半端な知性
> > を得た事によって死というものを特殊であると認識し出したんだよ。
> > それを克服しようと趣味を謳歌し善く生きるべき倫理を規定したわけで、人間が特
> > 殊なのはそれと存在論的自己認識だけだと思うよ。
> > 動物の方は、いわば本能に抱かれているから深い死への恐怖を持たず、ゆえにそれ
> > を克服しようと多くの手段をとられることが無いんじゃないかな?
> 自我がない(自己認識できない)動物の場合は死に対する恐怖すらないん
> じゃないかと最近感じてるんだけど、それでは強い敵に襲われそうにな
> ったときに全力で逃げようとするのは何故だろうと感じたよ。何故だろね・・

動物にも死の恐怖はあるさ。
でもそれは人間のように絶えず存在し、生活を規定するようなものじゃないんだよ。
動物にとっては死とは紛れも無く生の一部であり、世界の一部なんだよ。
でも人間にとっては死とは生活の全てに影響し、最も固有な最も極端なモノなんだ
よ。
いわば動物は他者との共存在を自覚しているのに対して人は無自覚であると言って
もいいかもしれない。

まぁ動物が逃げるのは生態系のバランスを取る為だろうね。
ちなみに自己認識の有無とは存在論的な話であって、客観世界と内面世界の真なる
認識の事だよ。

参考:2000/10/13(金)04時11分16秒