>  投稿者:   2000/10/14 (土) 21:43:11      [mirai]
『日曜討論』 


<放課後…教室にて…>




「ひどいよ七瀬さんっ!そんな人だなんて思わなかったよ。うう…」
「それはこっちのセリフよっ!」

「なんだなんだ?」
「温厚な長森さんがここまで言うなんて、どうしたの?」

「うう、住井君、南くん聞いてよ…。七瀬さんったら
 ――自民党が日本を悪くしたなんて言うんだもん」

「はぁ?」
「それのどこがひどいんだ?」

「わからないのっ!戦後日本の繁栄はすべて自民党のお陰なんだよっ!」
「フン。自民党の一党支配体制が日本に本当の意味での民主政治を根付かせなかったんじゃないの。アメリカのいいなりだし、政策は日和見的だし。
 ――それにくらべて我が共産党の理念の崇高なこと」
「アカはだまってるもん!ソ連の手先のくせにっ」
「ベルリンの壁も崩壊したというのに、まだそんなこと言ってるの?だから時代遅れだって言うのよ」
「なによっ。現実味のない政策ばかり提言してるくせにっ!いくら政権とれないからって言えばいいってもんじゃないんだよっ!」

「でも、自民もたまには公約守ったほうがいいんじゃ…」
「しょうがないだろ。支持基盤が大きいから、なにかと動きにくいんだよ。妥協も政治的判断の1つさ」

「住井くん!…もしかして住井君も?」

「おお。俺も長森さんの味方だぞ。自民党万歳だ」
「わーい。やっぱり政治は自民党だもん♪二対一よね。多数決は民主主義の原点だもん」
「ふん。数の暴力がなによ。それで民意が反映されたなんて勘違いしないでよね」
「そうだそうだ」
「オイ南。まさかてめぇ…」
「ふふ、これからは民主党の時代だぜ」
「南くん、ここは野党が力を合わせて」
「おう。政権奪取だ」
「どう?これで二対二よ」
「過半数で内閣不信任案可決だな」
「だからなんだよ。どうせ選挙やったって結果は見えてるもん」
「党首は弟に裏切られるしな」
「うう、それを言うなぁ」

「醜い争いですね…」

参考:2000/10/14(土)21時42分04秒