童夢くん最初の魔球
お父さんの新城夢人と編み出した”消える魔球”
ホームペース付近でボールが消える。初速90キロ、終速100キロと
いう加速する特徴を持つ。89年開幕戦で、江川さん曰く「あと100球
は投げられる」と言われた開幕投手の槙原投手を降板させてまで
も、藤田監督が童夢くんに投げさせたボール。これで、「今年の巨人
には凄いピッチャーがいるんだぞ。」と藤田監督が無言でセリーグ他
球団に脅威を与えた。しかし、前年度のセリーグ覇者中日ドラゴンズ
の星野監督が落合博満(当時中日)を「童夢対策要員」に任命し、スノ
ーミラージュボールを打破することを命じて、落合選手に見破られて
打たれてしまう。
このボールは東京ドームの特徴を生かして、カクテル光線と特殊な
空調を生かしたもの。東京ドームができる前はお父さんと近所の体
育館で疑似東京ドーム環境を作って編み出した。童夢くんの投げた
ボールが東京ドームの空調で一度高く舞い上がりベース直前まで加
速して落下する。よって、バッターには投げたボールが消えて突然現
れるような錯覚を受ける。最初の餌食は当時ヤクルトの長嶋一茂く
ん。
後に、広島のカルロス(後述)の魔打法でまねされる。