9月23日 土ようび あめ 別れは突然でした。 「決めた。ボクはトップガンに入る!」そう言い残しておじさんは去りました。 さいごにあくしゅした時のおじさんの手はとてもしめってました。 おやゆびを立て、「あいるびーばっく」と言いながらドアの向こうに消えていきます。 村上さんは「NO!」とあっさり切りすててました。 トップガン。これに入るとトムクルーズになれるんだそうです。 おじさん、トムクルーズになれたら戻ってくるよね。 だいじょうぶかな。太っててもトムクルーズになれるのかな。 誰もいないとなりのベッドを見ながら、ぼくはおじさんのせいこうを祈りました。 きのうまでは耳をすませばおじさんのはないきが聞こえてきたのに。 今はもう聞こえません。くさいにおいもありません。 けどおじさん。いつかまた会えるよね! それまで・・・さようなら。